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アイソン彗星=☆
アイソン彗星について
2012年9月21日(世界時)、ベラルーシのヴィタリー・ネフスキー(Vitali Nevski)とロシアのアルチョム・ノヴィチョノク(Artyom Novichonok)は、国際科学光学ネットワークの40cm反射望遠鏡を用いた観測で、かに座方向におよそ19等の彗星状の天体を捉えました。発見時、この天体にはわずかに拡散したコマが認められましたが、その後の複数の確認観測により彗星と確定され、「アイソン彗星(C/2012 S1(ISON))」と命名されました。アイソン(ISON)は、発見者が所属する国際科学光学ネットワーク(International Scientific Optical Network)の略称です。 2013年11月から近日点通過まで アイソン彗星は、11月上旬には、日の出前の空で、しし座からおとめ座方向に移ります。ようやく太陽からの距離も1天文単位を切るようになり、1日の見かけの移動量も大きくなります。11月後半には双眼鏡で見つけられる程度の明るさになると予想されており、条件がよければ肉眼でも見つけられるかもしれません。ただし、東の空での高度は日に日に低くなるため、東の空が開けた場所での観察が必要になります。 11月18日にはおとめ座の1等星スピカと見かけ上近づき、スピカが彗星を探す際のよい目印になります。11月17日、18日、19日には、スピカとアイソン彗星を双眼鏡の同一視野で見ることができます。 11月下旬には、急激に増光する可能性があります。肉眼でも尾が確認できるようになることを期待したいものです。 観察にあたっての注意 近日点通過の11月29日の前後4日(11月25日頃から12月2日頃まで)は、アイソン彗星と太陽との見かけの距離は10度を切り、彗星は太陽にきわめて近くなります。双眼鏡や望遠鏡を使って観察する際は誤って太陽を見てしまうことがないように、十分に気をつけてください。 太陽をかすめる彗星 アイソン彗星のように、近日点通過時の太陽からの距離が極端に近く、太陽をかすめるように通過するある種の彗星を総称して「サングレイザー」(Sungrazer)と呼んでいます。
by STL3968164
| 2013-11-24 11:14
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