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ゲンカイハソラマデ、、、
by STL3968164
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ココロノアンテナ!

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春の風

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穏やかな風が吹く心地よい春

今日はカメラ持って珍しく、飯士山へ
ココから見渡すパノラマは最高なんです♪

春の風_d0128163_181834100.jpg


大源太山(左)後方には朝日岳     中央には谷川岳を遥拝   眼下にはおらが村です♪


春の風_d0128163_18213121.jpg

南魚沼にそびえ立つ名峰 巻機山 

 昔々のことです。越後の山奥に若い百姓と年老いた母親が暮らしていました。息子は弥治衛門という名前でした。
 弥治衛門は村一番の働き者で、また評判の孝行息子でもありました。
 息子の心配事は、母親が長く病に臥せっていることでした。弥治衛門はあの手この手を尽くしましたが、その甲斐もなく病は重くなるばかりで、弥治衛門は途方にくれるばかりでした。
 弥治衛門が野良仕事と母親の看病に疲れ果てて、夜なべのわら仕事をしながらついうとうとと眠ってしまったある晩のこと、夢の中に神様が現れました。
 「弥治衛門よ、お前の親孝行に免じて教えてあげよう。お前の村の奥山に黄蓮という名の草がある。これはお前の母親の病に効く薬草である。この薬草を探して持ち帰り、煎じて母親に飲ませてあげなさい。」
 これは申すまでもなく、神様の有難いお告げです。
 神様のお告げが終わると同時に目覚めた弥治衛門は、不思議な夢に半信半疑でしたが、日頃から信心深い弥治衛門でしたから、母親に夢で見た話をしました。そしてお寺に出向き、住職に神様のお告げの話をし、黄蓮がどのような草か教わりました。物知りで知られた住職は、黄蓮の絵を描きながら説明してくれました。
 翌朝、留守中の母親の面倒を隣家の娘に頼み、弥治衛門は山へ入りました。住職の描いた黄蓮の絵を見ながら必死になって薬草を探しました。陽は早くも西に傾き始めましたが、まだそれらしい薬草は見つかりません。いつの間にか弥治衛門は、かつて来た覚えがないほど山奥に踏み込んでおりました。
 陽が西の山の端にかかり始めた頃、住職に描いてもらった絵にそっくりな薬草を見つけました。見るとひとかたまりになって、花を咲かせていました。やれ嬉しやと、弥治衛門は夢中になって薬草を根から引き抜きました。それでも、全部抜き取ると次に必要なときに無くなっているかもしれないと思い、半分だけ持ち帰ることにしました。それでも持参の布袋は薬草でいっぱいになりました。
 気がつくとあたりはすっかり薄暗くなっておりました。その上、弥治衛門は自分が山中のどこに居るのかもわからなくなっておりました。
 途方にくれた弥治衛門は、なんとか帰り道を見つけようと、辺りを歩き回りました。すると山の中にぼんやり灯っている明かりが見えました。その明かりに導かれて歩みを進めると、粗末な萱ぶきの小屋がありました。中からは機を巻く(織る)音が聞こえてきます。
 「夜分、ご免ください。山中で行き暮れて難渋している者です。お願いです。今晩、泊めていただけないでしょうか。」
 弥治衛門は一夜の宿を請いました。
「この小屋には余分の寝具も、あなた様に差し上げる食べ物もなく、お泊めするわけには行きません。私は坐り仕事で足が弱っています。もし私を背負ってくれるなら、里までご案内して差し上げましょう。ただし約束事があります。私が許すまで決して声を出したり、後ろを振り向いたりしてはいけません。この約束は必ず守ってもらわなければなりません。」
 小屋の中から若い娘の声が返ってきました。
 弥治衛門は薬草の入った布袋を胸に掛けて、娘を背負いました。後ろを見られないのではっきり分かりませんが、子供のような軽さでした。娘は背中から小さな提燈で弥治衛門の足元を照らしながら、無言で帰り道を指し示しました。
 春の夜が白々と明け始めた頃、弥治衛門は村のはずれまで帰り着きました。
 そこに隣家の娘が心配そうに弥治衛門を待っていました。
 いち早く娘に気づいた弥治衛門は、思わずひと声発するのでした。
「喜んでくれ、薬草が見つかったよ。」
 その時、背中から声がしました。
「約束を破りましたね。何を隠そう、私は山の機織の女神なのです。お前が無事約束を守って家に帰り着けば、私はお前の嫁になって母親の病を直してあげるつもりで山から降りてきたのです。でも約束が破られたからには、それはかないません。ただお前には賢そうな娘がいるようだから、私が嫁に入る必要もなさそうですね。薬草の飲み方はお寺の住職が良く知っているはずですから、教えてもらいなさい。」
 その声に弥治衛門が後ろを振り向くと、背中には何も見えませんでした。
 弥治衛門は、背筋に冷たいものが走るのを感じながら、寺に急ぎました。そして住職に一部始終を話しました。
「昔からあの奥山には機織姫の言い伝えがある。娘が『自分は機織の女神だ』と言うのなら、その娘は多分機織姫に違いない。いずれにせよ、お前は神様を山から里へお連れしたのであるから、お社を作って差し上げなければならないだろう。拙僧は仏に仕える身であるから、その仕事には直接携われないが、村の衆が合力してお社を作るよう話をしてあげよう。」
 住職から弥治衛門の話を聞いた村人は浄財を持ち寄り、お社を作りました。「木六神社」がその神社であるといわれています。
 その後、機織の神様である巻機姫に因んで、この山は巻機山と呼ばれるようになりましたとさっ♪

春の風_d0128163_18235986.jpg


西の方角に見えるのは 神楽ガ峰とかぐらスキー場ですね!

いや〜改めて素晴らしい環境だなぁ〜と感じる事が出来ました。
by STL3968164 | 2014-03-27 18:07 | 花鳥風月
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